九六年度の六四・五%増には及ばなかったが、調査対象業種の中では二年連続で最も高い伸び率を記録した。
ただし、九八年度の収入予想は一三・六%増と、伸び率は大きく鈍化する。 相次ぐ通話料金の値下げと、端末の安売りにより、急速に拡大してきた携帯PHS市場だが、飽和状態に近づきつつあるようだ。
携帯電話では、N移動通信網(ND)グループと、新電電系各社との差が拡大しているのが目立つ。 首都圏を営業エリアとする各社を例にとると、最大手のNDが九六年度と比べ四六・八%の収入増を記録したのに対し、二番手の日本移動通信(IDO)は同二0・七%増にとどまった。
新電電系各社も各種割引プランの充実など、顧客獲得に力を入れているが、ドコモの圧倒的な体力の前に苦戦を強いられている。 九七年度は、PHS各社もD東京ポケット電話の九六年度と比べて○○%増を筆頭に、高い伸びを示した。
しかし、携帯電話との通話料金の差が縮小したことなどから、九七年九月以来、加入者数は減少を続けており、九八年度以降は収入も低迷すると見られる。 九七年度の都市型ケーブルテレビ(CATV)の売上高は前年度比八・一%増。
九六年度の一四・八%には及ばなかったものの、堅調に伸ぴた。 スカイパーフェクTVなど、新たに登場したCS(通信衛星)デジタル放送と市場を奪い合うのではという観測もあったが、その影響は少なかったようだ。

二月に開かれた長野オリンピックのBS(放送衛星)放送を、CATV経由で見ょうという視聴者の加入が増えたことや、CSの登場が、CATVを含めた多チャンネル放送の認知度向上につながるといった追い風があり、景気低迷下としては順調な伸びにつながった。 前回二位のTケーブルテレビジョンは、電波障害対策による加入者増により収入が伸び、名古屋ケーブルネットワークと入れ替わって一位となった。
衛星放送の九七年度受信料収入は、前年度比一二・六%増。 BS放送「WOWOW」を運営する日本衛星放送は、前年度比六・七%増と、九六年度の同二ハ・三%増に比べ伸び率が鈍化した。
このため衛星放送全体の伸びも九六年度の同一五・九%増より落ちた。 これはCS(通信衛星)デジタル放送「パーフェクTV」などに新規加入者を奪われたため。
CS放送に番組を提供している衛星劇場、スペースシャワーネットワークなどは収入が大幅に増加した。

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